東芝テック 「MCPC award 2025」サービス&ソリューション部門 優秀賞、ユーザー部門 奨励賞を受賞
東芝テック 2025年11月6日発表
東芝テックの取り組みが、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)が主催する「MCPC award 2025」において評価され、「AI×RFIDソリューション」がサービス&ソリューション部門の優秀賞、「AI・メタバースを活用したバーチャル接客による顧客エンゲージメント向上への取組み」がユーザー部門の奨励賞を受賞した。
「MCPC award」は、2003年に創設され、モバイル、IoT/AI、5G、ロボット、ドローン、クラウドなどのシステム活用事例を募集し、新たな価値の創出に取り組む企業・組織・団体を「ユーザー部門」と「サービス&ソリューション部門」の2部門に分けて表彰するものである。
東芝テックが開発した「AI×RFIDソリューション」は、物流やアパレル業界で導入が進むUHF帯RFIDの課題である読取範囲の制御の難しさに対し、AIを活用して読取範囲を適切に判定することで、誤読の削減や設置スペースの最適化を実現した。
従来は電波遮蔽板などの什器設置が必要だったが、本ソリューションにより省スペース運用が可能となり、識別対象や活用シーンの幅が広がる。
この取り組みは、RFIDソリューションの課題である誤読や設置制約をAIで解決し、流通・物流業界のDXを加速させる革新的な事例として高く評価された。代表的な活用例として、「シールドレスチェックアウト」がある。
「AI・メタバースを活用したバーチャル接客による顧客エンゲージメント向上への取組み」は、アパレル業界における顧客体験の向上を目的とした取り組みである。生成AIおよびバーチャル技術を活用し、メタバース空間においてバーチャル化された人気インフルエンサースタッフとの接客や接点を通じて、ブランドとの新しい関係構築の可能性を広げることを目指している。
本取り組みでは、メタバース空間上に登場するスタッフが接客やファッションショーを行う。スタッフは、実際にSNSなどで人気を集める店員がモデルとなるケースもあり、ブランドや商品に加え、店員のファンがバーチャル空間を訪れることも期待できる。ブランドの世界観に共感するファンとの臨場感ある接点を強化し、新商品や関連アイテムの提案を通じて、満足度の高い買い物体験につなげることが可能である。

