リコー AIが創造的な議論を促進する新たなワークショップルームを開設
リコー 2025年9月26日発表
リコーは、次世代のはたらき方を先取りし体感できる新たなワークショップルームを、価値共創拠点「RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE TOKYO(RICOH BIL TOKYO)」に開設した。
リコーは、はたらく人が単純作業から解放され、人ならではの創造力を発揮し、達成感や充足感を得られる世界の実現を目指し、DXやAIの活用を推進している。本ワークショップルームでは、AI技術を活用し、空間内の発話内容をもとに画面上へ適切な支援情報を自動提示することで、今までにない新しいユーザー体験を提供する。これにより、従来アナログで多大な時間を要していたワークショップの事前準備や進行を大幅に効率化し、人間の発想を超える多様で豊かな情報やアイデアを素早く得ることができる。
本ワークショップルームは、RICOH BIL TOKYOに来た顧客が利用できるほか、社内での実践を通じて価値の検証を進めている。今後は、ワークショップや会議のキーパーソンであるファシリテーターを支援するAIエージェントの導入や新機能の追加、顧客の環境への導入も検討していく。
リコーが注力するワークプレイスエクスペリエンス領域では、場所にとらわれない円滑なコミュニケーションと質の高いコラボレーションを実現し、顧客の創造力を最大限に引き出す最適な働く環境を提供している。ハードウェアやソフトウェアに加え、それらを快適に活用できるマネージドサービスを組み合わせた統合的なソリューションにより、創造的な業務の推進と組織の持続的成長を支援していく。

■創造的な議論を促進するワークショップ例
(1) RICOH BIL TOKYOのデザインシンカーよるファシリテーション、またはリコーで開発したAIエージェントとの対話で課題を洗い出し。
(2) (1)の情報を「Dify(ディフィー)」でビジネスモデルキャンバスに変換して会話の内容を自動的に洗練化。同時に、企業の課題や一般的な業界課題、業務課題といった必要な情報をDifyでWeb上から取得して想定される課題を自動生成。
(3) アウトプットは「Miro(ミロ)」の付箋として出力され、AIが即座に分類することで、会話内容と課題が可視化。
(4) 参加者はこれをもとに発話を重ね、気づきや足りない領域を追加することで、より精緻に課題を特定。
(5) 発話内容は自動で議事録化され、最終的には解決策を提案書としてまとめる、課題を解決した先の未来をイメージした事例記事風の文書を生成するなどが可能。
これらのプロセスを踏むことで、創造性を阻害しているタスクワークから解放され、人ならではの創造力の発揮を支援する。実際に、従来は3時間ほどかかっていたワークショップを30分程度へ短縮に成功した事例もあり、参加者はより早く、本質的かつ創造的な議論に集中できるようになる。