エプソン TICAD9でセネガル政府やアフリカ民間企業と4件の基本合意書を締結

セイコーエプソン 2025年9月16日発表


 セイコーエプソン(以下 エプソン)は、8月20日から22日にパシフィコ横浜で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD9)において、教育・農業分野でのプロジェクターを活用した実証活動に関わる4件のMOU(基本合意書)を、セネガル政府やアフリカ民間企業と締結した。

 エプソンは、プロジェクターを主とした教育支援の知見を生かし、開発途上国における地域や社会情勢の違いによる学びの格差を緩和すべく、2022年からさまざまなパートナーとともに現地での実証活動に取り組んできた。今回締結したMOUの速やかな具現化や事業モデルの創出を通じて、今後も地域の社会課題解決と地域経済の活性化に貢献し、持続可能でこころ豊かな社会の実現に取り組んでいく。

 MOUの詳細については、以下の通り。
(1)アフリカ小規模農家へのデジタル営農指導におけるプロジェクター活用の実証活動に関わるMOU(サブサハラアフリカ地域)
 当該地域の経済成長において、小規模農家の生産性向上は喫緊の課題である。プロジェクターを用いたデジタル営農指導モデルの考案・検証を通じて、小規模農家の生産性向上、ひいては生計向上を目指す。

(2)教育・農業に関する課題解決型ビジネスに向けた実証事業にかかるMOU(セネガル共和国)
 子どもたちの教育へのアクセス不足や学びの質に起因する高い留年率などに対し、同国はデジタル技術を活用した教育改革を実施予定である。ICT教材やプロジェクターを活用した学習環境改善モデルを考案し、学習機会の拡大と教育の質向上の有効性を検証する。

(3)教育・農業に関する課題解決型ビジネスに向けた実証事業にかかるMOU(セネガル共和国)
 農業分野における技術普及研修の機会、および農業で収益を生むためのスキルや知識の不足に対し、プロジェクターを用いた研修や情報共有の有効性を検証する。

(4)教育・農業に関する課題解決型ビジネスに向けた実証事業にかかるMOU(セネガル共和国)
 同国におけるデジタル技術を活用した職業訓練強化の取り組みにおいて、プロジェクター活用の有効性を検証する。そして映像教材を通じて、若年層のスキル育成と雇用機会創出を支援する。