OKI 「まるごとEMS」顧客向け「リアルタイム生産情報見える化サービス」提供開始
OKI 2025年9月9日発表
OKIは、企業の製造に関する「持たない経営」を加速し、経営指標の改善を支援する「まるごとEMS」利用の顧客を対象に、「リアルタイム生産情報見える化サービス」の提供を9月10日から開始した。本サービスでは、部材の手配・入荷状況や生産進捗などの情報をリアルタイムで共有する。顧客はいつでもOKIへの生産委託品の最新の状況をPCやスマホから直接確認できる。これにより、納期問い合わせの工数削減や最終納入先との迅速な納期調整、社内関係部門とのスムーズな連携が可能になる。
「まるごとEMS」では、顧客から、数万種類の部材を使った数千種類の機器について、1日に数百件のオーダー(発注)がある。オーダーごとに納期の調整(出荷コントロール)が必要であり、生産途中に生産順位の入れ替えが発生するケースも多くある。顧客の最終納入先の要望は日々変化し、それらに的確に対応するためには、正確な部品在庫情報や生産進捗情報に基づいたリアルタイムな状況判断と迅速な対応が不可欠である。
本サービスは、部品在庫情報、生産進捗状況(組立、エージング、検査、梱包、出荷など)、配送状況、担当スタッフなどの情報をOKI生産管理システムから抽出し、顧客ごと・注文番号ごとに整理してクラウド上にアップする。顧客は事前登録したPCから、24時間・365日いつでもリアルタイムに確認・データダウンロードできるため、納期問い合わせや進捗確認の工数が削減できる。さらに、急な納期変更時には部材手配や生産順位変更だけでなく、最終納入先との納期調整の判断も即座に行うことができる。顧客は、「まるごとEMS」により下請管理工数の削減が図れるうえ、進捗状況確認や状況判断にかかる時間も短縮でき、経営効率のさらなる向上が期待できる。
今後、「リアルタイム生産情報見える化サービス」では、不具合原因や波及範囲の特定を可能にする「部品トレーサビリティ情報」など、新たなメニューの開発を進めていく。