インフォマート シモジマが「発注書AI-OCR(invox)」導入 手入力をなくし受注業務にかかる時間を半減

インフォマート 2025年6月10日発表


 インフォマートは、同社とinvoxが協業して提供する、発注書をAIでデジタル化する「発注書AI-OCR(invox)」が、シモジマに導入されたと発表した。

■シモジマの導入事例
・「発注書AI-OCR(invox)」導入前の課題

 シモジマは、1920年に包装材料の卸問屋として創業した。主な取扱商品は紙袋、包装紙、ポリ袋、食品容器、梱包資材、文具事務用品等、自社開発商品を含めておよそ10万点以上、約2,000社から仕入れる豊富な品揃えが強みである。全国営業所管轄の取引先は、5,000社以上にのぼり、特注品を含めた幅広い商品を販売している。
 導入前の受注業務では、FAXによる受注が全体の約30%を占め、手作業での受注データ入力にかなりの作業時間をかけていた。商品コードの記載がない商品名のみの発注書では、カタログから商品コードを探す作業が必要だった。さらに、基幹システムに入力する際には、コードの記入、入力、見直しと最低3人の人員が必要で、ミスやトラブルがあった場合には更なる人員が必要だった。

・導入効果 手作業による入力が大幅に削減され、作業時間が半減
 現在では全体で月間約3万枚のFAXのうち、4,000〜5,000枚を「発注書AI-OCR(invox)」で基幹システムに取り込んでいる。手作業による入力が大幅に削減されて作業時間は半分になり、これまで3人以上の人員が必要だったのが、実質1〜2人でも対応できるようになった。
 また、業務担当者から「このFAXはOCR処理できるのでは」という提案をもらう機会が増え、デジタル化に前向きな風潮を作ることができた。AIの学習効果を積極的に試す人も多くなり、EDI比率は導入前の70%から80%に向上した。