OKI 約8割が睡眠課題を改善 JR東日本主催の取り組みで駅利用者と実証実験
OKI 2025年5月27日発表
OKIは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が主催する「WaaS共創コンソーシアム」の取り組みとして、駅利用者における「健康意識・行動の変化に関する実証実験」を実施し、一般消費者に対し、初めてOKIの睡眠習慣改善サービス「Wellbit Sleep(ウェルビット スリープ)」を提供した。これまでWellbit Sleepは健康経営を目指す企業の従業員に対して提供していたが、今回の実証実験では、駅近郊の店舗や健康測定、対面イベントなどのオフライン企画と連動し、健康意識・睡眠に関する行動の変化を検証した。
実験の結果、約8割の利用者の睡眠課題が改善されたことが確認できた。またリアルイベントとの連動により、睡眠習慣の改善効果が向上されることも分かった。

睡眠や健康は、人々の生活に大きな影響を与える。特に睡眠は、悩みを抱えている人が多いにもかかわらず、改善することが難しい健康課題の1つである。また、継続的に睡眠習慣を改善していくには、日頃から健康状態を把握することなどが欠かせない。そこで、日常的に利用する人が多い「駅」を気軽に利用できる健康測定場所として活用し、行動変容を促す実証実験を実施した。
実証実験では、オンラインとオフラインを組み合わせたOMO手法を用いて、「Wellbit Sleep」の提供をはじめ、駅構内での健康測定やスポーツジムでのリアルイベントの実施などを行った。「Wellbit Sleep」は、収集した利用者の行動や時系列データを分析し、習慣化させたい対象行動に合ったタイムリーな利用者向けメッセージを生成する。睡眠改善が期待できるヨガや瞑想体験のリアルイベントを実施し、「Wellbit Sleep」内でヨガ・瞑想の睡眠効果を伝えるリテラシーのメッセージ配信や、アプリ内でのヨガ・瞑想動画の配信を組み合わせることで、利用者の睡眠改善の行動変容効果の向上を目指した。
今回の実証実験では、「Wellbit Sleep」の利用前後で、睡眠課題の自覚を調査し、約8割に中途覚醒や寝つきの悪さなどの睡眠課題の改善傾向があることを確認した。また睡眠効率が85%未満のグループは、約6.3%の改善傾向があった。さらに、ヨガや瞑想体験のリアルイベントに参加をした利用者は、イベントに参加していない一般利用者と比べて睡眠課題の改善傾向が高い結果となった。これにより、オンラインとオフラインを組み合わせることで、睡眠習慣の改善効果がさらに高まることがわかった。
今回の実証実験では、初めて「Wellbit Sleep」を一般消費者向けに提供した。健康経営など、企業が実施する施策と同様に、一般消費者でも睡眠習慣の改善傾向が確認できた。OKIは、多くの人の健康的な睡眠を支援し、元気に働ける日本社会を支えるため、「Wellbit Sleep」を通じて、様々なオンラインサービスや店舗型サービスと連携し、利用者が継続利用しやすい睡眠改善関連サービスの展開を強化していく。また、睡眠を基軸とした高齢者のフレイル予防や、メンタルヘルス予防など幅広い世代の健康課題解決を目指す。