キヤノン 米国特許取得企業ランキングで38 年連続世界5位以内を維持

キヤノン 2024年1月10日発表


 キヤノンは、米国の特許専門調査会社IFI CLAIMSパテントサービスによると、2023年に米国特許商標庁(USPTO)に登録された特許数(速報値)でキヤノンが5位となり、38年連続で世界5位以内を維持したと、1月10日に発表した。これは、世界の企業で唯一の記録となる。また、日本企業においては、19年連続1位となった。

 キヤノンでは、日本国内はもとより海外での特許取得も重視しており、地域ごとの事業戦略や技術・製品動向を踏まえた上で特許の権利化を推進している。特に米国は、世界最先端の技術をもつ企業が多く市場規模も大きいことから、米国での特許出願については、事業拡大、技術提携の双方の視点から注力している。

 キヤノンは、プリンティング、イメージング、メディカル、インダストリアルの4つの産業別事業グループにおいて、日々新たな技術の創出に取り組んでいる。各事業の競争力の強化に加えて、近年では、最先端SPADセンサー、フォトンカウンティングCT、ディープラーニングを活用した画像処理技術、商業印刷用の次世代技術、ナノインプリントリソグラフィ技術など、事業のベースとなり、応用・転用が可能な基盤要素技術の開発にも注力し、特許出願においても重視している。事業を支えるコアコンピタンス技術の特許出願・権利化はもちろんのこと、時代を見据えてさまざまな分野の技術についても特許出願・権利化を行うことで、強い特許ポートフォリオを構築し、事業の競争優位性・自由度を確保している。