東芝テック AI技術と共創による小売事業者向け防犯・省人化ソリューション展開開始
東芝テック 2025年12月5日発表
東芝テックは、画像認識AIなどの先端技術を活用した小売店舗向けスマートストアソリューションの主要製品ラインナップが揃い、これまでの協業や実証実験の成果を踏まえ、スマートストア推進に向けたソリューション提供を本格的に開始する。
これらのソリューションは、複数の小売企業やパートナー企業との協業、ならびに東芝テックが運営する次世代スマートストア「NEXMART 01 GO」での実証実験を通じて開発され、店舗の利便性向上と業務効率化の両立を目指している。今後も現場のニーズに応じ、さらなる機能拡充やラインナップ強化を進めていく。
(1)フルセルフレジ不正検知システム
画像認識AIがPOSシステムの状況とカメラ映像を解析し、セルフレジ利用時のスキャン漏れをリアルタイム検知・報知することで、ロス削減を支援する。パートナー企業との実証実験で培った高精度な検知技術に加え、消費者やセルフアテンダントへの通知方法を柔軟に設定できる点が特徴である。2025年6月の発売開始以降、複数店舗で導入され、効果を確認している。
(2)支払い漏れ検知システム
画像認識AIがカメラ映像とPOSシステムの状況を解析し、支払い漏れがあった場合はセルフアテンダントへ通知するシステムで、2025年9月に発売した。複数の小売企業との実証実験を経て、現場の運用を大きく変えずに設置できるよう設計した。
(3)セルフレジ空きレジ案内システム
画像認識AIがPOSシステムの状況とカメラ映像を解析することでセルフレジの空き状況を把握し、レジ待ちをしている消費者へ空きレジを自動で案内するシステムである。2025年9月に発売した。繁忙時間帯のレジ案内をシステム化することで、レジ案内業務が必要な店舗では、1週間で40人時の案内業務削減が可能となる。
(4)リモートアテンダントシステム(2025年12月発売)
オペレーターが遠隔で年齢確認を行う「年齢制限解除機能」を搭載し、2025年12月に発売する。1名のオペレーターが最大100台程度のセルフレジに対応可能である。円滑な顧客体験の提供と店舗の業務効率化の両立を実現する。

