リコー デジタルサイネージによるAI音声コンシェルジュを提供開始
リコー/リコージャパン 2025年8月28日発表
リコーとリコージャパンは、「RICOH Digital Signage AI音声コンシェルジュ」を9月1日より提供開始した。
「RICOH Digital Signage AI音声コンシェルジュ」は、デジタルサイネージを介し、AIがユーザーの質問に回答するサービスである。デジタルサイネージに表示されたAIアバターに質問をすると、AIが事前に登録してある回答リストから質問に対する回答を抽出し、音声とテキストでユーザーに回答する。さらに、ボイット株式会社の「VOYT CONNECT」との連携(別途契約が必要)により、回答の登録がない質問を受けた場合には、質問がデジタルインカム経由でスタッフにエスカレーションされる。
小売業やサービス業などの接客現場では、人手不足に加え、接客品質のばらつき是正や多言語対応などの課題があるなかで、さまざまな質問への対応は、現場スタッフの大きな負担となっている。「RICOH Digital Signage AI音声コンシェルジュ」は、ユーザーの質問への対応に、AIによる自動回答と人による個別対応を組み合わせることで、質問への対応負荷軽減と対応品質の向上を支援する。

■「RICOH Digital Signage AI音声コンシェルジュ」の導入効果
・現場の省人化
施設の場所案内・営業時間・料金・手続き方法などといった、接客業の多くを占める質問への回答をAIが学習し、音声、テキスト、画像で回答。スタッフは人にしかできないコア業務に集中でき、省人化につながる。
・教育コストの削減
従来スタッフが受けていた質問をAIが代替することで、スタッフが入れ替わるたびに発生していた教育コストが削減される。
・多言語対応
インバウンド需要の増加により多言語対応の重要性が高まるなか、多言語対応可能なAIの活用により、省人化と顧客満足度向上に貢献する。
・会話ログの活用
利用ログ(質問の時間帯、質問、回答、学習データから回答できたかどうか等)を分析することで、顧客ニーズの把握や、店舗運営の改善など、マーケティングに活用できる。
・「VOYT CONNECT」との連携によるデジタルインカム活用
ボイット株式会社の「VOYT CONNECT」と連携(別途契約が必要)することで、デジタルインカム経由での音声通信に加え、音声テキスト化機能、多人数通話機能、同時通訳機能を活用できる。