東芝テック 生成AIの活用を支援するサービスを2025年度中に提供開始

東芝テック 2025年7月23日発表


 東芝テックは、生成AIの活用による顧客課題の解決を目的とした企業向け生成AI活用支援サービスを、2025年度中に提供開始する。このサービスは、参加者が生成AIの基礎知識を学びながら、日常業務における課題を抽出し、生成AIによる解決策の可能性を探ることで業務の効率化や消費者サービスの向上を目指すことを支援する。

 本サービスは、生成AIの導入に悩む企業に対して、基礎知識の習得から業務課題の可視化、ソリューションの具体化、PoCの実施、さらには運用体制の構築までを一貫して支援する伴走型のサービスである。これにより、企業が生成AIの活用を通じた業務の効率化やサービス品質の向上を実現し、持続的な成長を図ることが可能になるようサポートする。

■本サービスの主な特長
(1)生成AIの基礎から実践までを体系的に習得できるワークショップ形式
 参加者が自らの業務課題を持ち寄り、生成AIを活用した解決策を共に考えるワークショップ形式を採用している。これにより、生成AIへの理解に加え、業務課題への具体的なソリューションの創出につなげる。

(2)実証実験から運用体制構築までを一貫支援する伴走型サービス
 業務課題の可視化からソリューションの具体化、実証実験の実施、さらには運用体制の構築までを一貫して支援する。実装にいたるまでのフェーズに応じて柔軟にサポートする。

(3)実践的なアプローチで生成AI活用の継続的な利用へ貢献
 実際に現場で直面する課題に対するソリューションを模索することで、生成AIを日常業務に根付いた継続的な改善手段として活用できるよう支援する。

 東芝テックでは、2024年11月1日より全社タスクフォース「TEC AI Innovation Hub」が活動を開始し、情報収集や社内研修、勉強会を通じてAI技術やノウハウの蓄積とAI人財の育成を行ってきた。

 また、本サービスの提供に先駆けて、2025年4月23日には東急ストア向けに「お客様の声の収集・活用方法」をテーマとしたワークショップを開催した。ワークショップには東急ストアの11部門と生成AIの専門知見を持つ企業が参加し、東芝テックは、生成AIについての基礎知識を講義するとともに、グループワークを通して日常業務における課題の抽出や生成AIが提供し得るソリューションの可能性の検討を支援した。また、ワークショップ内では生成AIの活用による業務効率や消費者サービスの向上についての議論も交わされた。
 ワークショップでは合計17件の生成AI活用アイデアを創出し、日常業務への応用の可能性を確認した。東芝テックは、これらのアイデアを日常業務への実装できるよう引き続き支援していく。
 また、ワークショップによる生成AIの利用促進効果として、東急ストアにおけるワークショップ開催前後1週間の生成AIチャットの利用回数を測定した結果、12%の増加が確認された。さらに、参加者へのアンケートでは回答者の92%から「生成AI活用に対する心理的障壁が軽減された」と回答を得ることができた。