エプソン 人協働ロボットを開発 ライフサイエンス・製薬業界でのラボオートメーションにも対応
セイコーエプソン 2025年6月3日発表

セイコーエプソン(以下 エプソン)は、製造業に加え、ライフサイエンス分野や製薬業界での活用を見据えた人協働ロボットを開発した。2025年内を目途に日本および欧州での販売を開始する。今後、対象地域を順次拡大予定である。
エプソンは、40年にわたる産業用ロボットの開発・販売実績を基盤に、これまで主に産業用ロボットが対象としていた製造業だけでなく、ライフサイエンス分野や研究所などでの人が介在する工程やプロセスの自動化を提案し、より多様な業界へのソリューション提供を加速する。
近年、製造業では熟練労働者減少に対する課題意識や生産性向上のニーズが高まり、ライフサイエンス分野では高精度かつ再現性の高い作業に加え、コンタミネーション(汚染)を防ぐための厳格な衛生管理が求められている。また、製薬業界や研究所では、繊細な作業を安全かつ清潔に行う必要がある。
エプソンは、これらのさまざまなニーズに応えるため、クリーンルーム対応・高精度制御・直感的な操作性を備えた人協働ロボットを開発した。
エプソンはこの新たな人協働ロボットを通じて、製造業の多様なニーズに応えるだけでなく、ライフサイエンス分野などの需要にも対応し、より多くの業界における生産性向上と作業の自動化を支援する。
■製品の特長
・6kg可搬・900mmアームクラスにおける最適バランス設計のロボットアーム
・無人搬送車(AGV)や自律走行ロボット(AMR)への搭載を想定した小型・軽量コントローラー
・幅広い電源に対応
・クリーン環境対応
・プログラミング言語Pythonに対応