キヤノンITソリューションズ サーバー暗号化支援サービス提供開始

 キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、暗号化によりお客さまサーバー内の重要情報を保護する「Cipher Security Service(サイファー セキュリティ サービス)」を5月16日より提供開始したと、同日発表した。
 情報システムの利便性が増すとともに、不正アクセスやサイバー攻撃など外部からの脅威は年々高度化、巧妙化している。また、4月には改正個人情報保護法が施行され、個人情報の漏えい時に個人情報保護委員会と個人への通知が義務化されるなど、情報の取り扱いに対する規制はますます厳しくなっている。
 そのような状況下で、サーバーに保存されている情報を保護するサーバー向け暗号化製品が注目されている。サーバー上の重要情報を暗号化することで、不正アクセスやマルウェア感染などにより第三者にファイルが流出した場合においても、第三者は内容を参照することができず、情報漏えいの被害を抑えることができる。一方、サーバー向けの暗号化製品は、高額なことや設定が複雑、暗号化処理時間による業務影響が懸念されるなどの理由で多くの企業が導入に踏み出せていない。
 このような課題を解決すべく、キヤノンITSは、情報漏えいに不安を感じている企業が、手軽にサーバー向けの暗号化が可能な「Cipher Security Service」の提供を開始する。
 価格は、サーバー1台につき、月額税別18万円。2台目以降、同12万円。

「Cipher Security Service」の概要
 同サービスは、ハードウェアセキュリティモジュール(HSM) のグローバルリーダーであるThales(タレス)が提供する統合データセキュリティプラットフォーム「CipherTrust Data Security Platform」(CipherTrust)を使用したサーバー向け暗号化サービスである。
「Cipher Security Service」の特長
《暗号化》 データベース、ファイルサーバーに保存されているデータを暗号化
《鍵管理》 暗号化に使用する暗号鍵はキヤノンITSの鍵管理専用サーバーで保護
《運用代行》 面倒な暗号化ポリシー設定はキヤノンITSが代行
《透過的》 パソコンなどのエンドポイントにソフトウェアのインストール不要
《月額プラン》 月額料金で利用できるので手軽に導入可能

 キヤノンITSは、今回の「Cipher Security Service」により、情報漏えい対策に課題を抱えているお客さまが、スモールスタートで高レベルなセキュリティ対策を講じられるよう支援していく。今後、国内の暗号化/鍵管理市場におけるシェアを拡大し、5年後までに年間売上高8億円を目指す。