ミマキエンジニアリング ガラスやアクリルのような透明感 3Dプリンター用クリアインク発売

ミマキエンジニアリング3Dプリンター用クリアインク
MH-110PCL造形サンプル

 ミマキエンジニアリングは5月11日、UV硬化インクジェット方式フルカラー3Dプリンター「3DUJ-553」で利用できるピュアクリアインク「MH-110PCL」を開発し、5月より販売を開始すると発表した。
 同社が新たに開発したピュアクリアインク「MH-110PCL」は、従来のクリアインク「MH-100CL」で要望されていたクリア造形物の黄色味を低減し、透き通ったクリア造形を実現した。これにより、デザイナーや設計者が意図したクリア表現が可能になり、家電や化粧品のプロダクトデザインをはじめ、工業製品のデザインモックアップや設計検証などで活用が期待される。また、内部構造を確認するために可視化が求められる医療模型や建築模型のほか、3DCGデザイン分野ではアート作品等の表現にも利用できる。
 さらに、ピュアクリアインク「MH-110PCL」は、従来のクリアインク「MH-100CL」と同様に、クリアのみの表現だけでなく、カラーインク(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)を組み合わせて、スケルトンカラー(色つきの透明)表現も可能である。そのため、「3DUJ-553」の特長である「1,000万色以上のフルカラー造形」に透き通ったピュアクリアインク「MH-110PCL」のクリア表現とスケルトンカラー表現が加わることで、これまで以上に多彩な色合いやビジュアルを重視したデザインで活用できる。
 ピュアクリアインク「MH-110PCL」は、5月から販売を開始し、容量4.8Lインクボトルの価格は税別17万6,000円である。