エプソンとエプソンクロスインベストメント 小型人工衛星開発の東大発スタートアップ「アクセルスペース」へ出資

セイコーエプソン/エプソンクロスインベストメント 2023年12月21日発表


 セイコーエプソン(以下 エプソン)およびエプソンクロスインベストメントは、両社の出資するEP-GB投資事業有限責任組合を通じて、小型人工衛星の開発・製造を行う東大発スタートアップ株式会社アクセルスペースの持株会社である株式会社アクセルスペースホールディングスに対して、このほど出資した。

小型人工衛星GRUS ©Axelspace
小型人工衛星GRUS ©Axelspace

 アクセルスペースは、”Space within Your Reach〜宇宙を普通の場所に〜”をビジョンに掲げ、小型人工衛星の開発・量産・運用を行うAxelLiner(AL)事業および地球観測データを取得・蓄積し、画像販売や解析・コンサルティングサービスを提供するAxelGlobe(AG)事業を行っている。
 アクセルスペースは、民間の人工衛星製造会社として、これまで9機の小型人工衛星を設計・製造・運用してきた。さらに、AG用のGRUS衛星では、4機同時製造を行うなど、量産に向けた知見を蓄積している。この人工衛星を活用し、宇宙データ・技術の利活用や軌道上サービス領域は今後さらなる拡大が見込まれている中、アクセルスペースでは、地球観測プラットフォームと小型衛星のワンストップサービスの2つの事業を軸に、事業拡大を目指している。

 エプソンは、長期ビジョン「Epson 25 Renewed」において、「省・小・精の技術」を極めた水晶・半導体ソリューションにより、スマート化する社会の実現に貢献することを目指している。今後、拡大する宇宙データ・技術の利活用ビジネスで競争力を発揮し、実績を重ねて成長を続けるアクセルスペースの高い技術力、さらにこれまでの実績を高く評価するとともに、エプソンのさまざまなセンシングデバイスとのシナジーの可能性を模索するため、今回の出資を実行するものである。