合同産業とリコー　再エネにおける双方向マイクログリッドシステムの実証実験を開始

合同産業／リコー　2023年3月31日発表

　合同産業とリコーは、再生可能エネルギー（再エネ）のさらなる普及促進に向けて、このたび、双方向マイクログリッドシステムをリコー環境事業開発センター（静岡県御殿場市）に導入し、実証実験を開始したと、3月31日に発表した。

　マイクログリッドは、小規模電力網のことで、エネルギーの供給源と消費施設を一定の範囲でまとめて、エネルギーを地産地消する仕組みである。
　合同産業が開発した双方向マイクログリッドシステムは、太陽光発電など様々な再エネ由来の電力を一定範囲内において切り替え操作なく、瞬時に電力の余剰場所から不足場所に融通できることが特徴である。電圧の異なる各設備を双方向で融通することは、電気の特性上から難しいと言われているが、今回の双方向マイクログリッドシステムでは、一定範囲内で電圧を保つことができる制御技術により、急激な電圧低下や負荷設備の使用電流の変化に対して、連続的な再エネ電力の融通が可能になる。
　実証実験では、再エネ融通の安定性、効果的なグリッド適用範囲などに加え、消費電力の低減効果についても確認する。

　なお、合同産業とリコーは、2021年6月に上水道施設を利用したマイクロ水力発電（「東部地域広域水道企業団施設内小水力発電所」（山梨県大月市））を設置しており、再エネ導入を加速させている。合同産業とリコーは、再エネのさらなる有効活用を目指し、これら技術の展開を積極的に進めていく。