リコー 創薬スタートアップ企業ユナイテッド・イミュニティ社へ追加出資

リコー 2026年9月24日発表


 リコーは、このほど、がん免疫療法を中心とする医薬品の研究・開発・製造・販売を手がけるユナイテッド・イミュニティ株式会社に対し、追加投資を実行した。本件は、2022年9月に株式会社ベンチャーラボインベストメントと設立したコーポレートベンチャーキャピタルファンド「リコー バイオメディカル スタートアップ ファンド」を通じた第五号投資であり、同社への投資は今回で3回目となる。

 ユナイテッド・イミュニティは、がん免疫療法を中心とする医薬品の研究・開発・製造・販売を行っており、京都大学発のナノ粒子型ドラッグデリバリーシステム(DDS)「Myeloid Targeting Platform」の臨床応用を目指している。同社の基盤技術は、マクロファージや樹状細胞に選択的に薬剤を送達する技術であり、がん組織やリンパ節に存在するマクロファージ等を標的として任意の薬剤を届けることが可能である。この特長を活かし、マクロファージを標的とした新たながん免疫療法の研究開発に注力している。
 さらに近年では、同社独自のDDSとmRNAを組み合わせた新たな創薬アプローチとして、in vivo CAR-M(Chimeric Antigen Receptor Macrophage)の研究開発を推進している。in vivo CAR-Mは細胞を前提としたCAR技術から注射剤へのパラダイムシフトを実現する次世代の細胞治療モダリティとして注目されており、がん免疫療法や自己免疫疾患等新たな治療領域への展開が期待されている。

 今回の追加出資は、ユナイテッド・イミュニティの技術開発および事業進展に対する評価に加え、リコーグループが推進するmRNA関連事業との戦略的な親和性を踏まえたものである。今後は、mRNA創薬における製造技術とDDS技術の連携可能性を探索しながら、研究開発から製造までを支えるバイオメディカルエコシステムの構築を目指していく。