PFU 定義不要であらゆる帳票を即データ化 新AI-OCR「PaperStream AI」を販売開始
PFU 2026年4月21日発表
PFUは、帳票入力業務における手入力依存の運用を大幅に効率化するクラウド型AI-OCRサービス「PaperStream AI」を、4月21日から販売開始し、5月14日から提供開始する。
「PaperStream AI」は、帳票ごとの定義作業を行うことなく、スキャンするだけで多様な帳票を高精度な構造化データへ変換できるAI-OCRサービスである。これまでAI-OCR導入の障壁となっていた定義作業や初期設定の負担を不要とし、注文書・請求書・領収書など、形式が異なる帳票でも、導入後すぐに業務フローへ組み込んで活用できる。
本サービスは、PFUが世界シェアNo.1のスキャナー「RICOH fi Series」および、国内シェアNo.1のOCRソフトウェア「DynaEye」で培ってきた画像処理・OCR技術と生成AIを融合している。帳票全体の構造解析結果と高精度な文字認識結果を統合して総合的に判断する独自技術により、文字認識精度99.99%を実現した。
「PaperStream Capture Pro / Capture Pro Premium」を活用し、スキャン、画像確認、帳票仕分け、OCRまでを1つの流れで実行できる。OCR処理自体が高速なことに加え、OCRの進行に合わせて抽出結果の確認・修正を同時に行えるため、一般的なクラウド型AI-OCRサービスと比較して最大約98%の待ち時間短縮が可能である。
人手不足が深刻化する中、紙帳票を起点とした業務は多くの企業で依然として残り、紙帳票に含まれる情報をAIで扱える構造化データに変換する工程がボトルネックとなっている。
PFUは、「PaperStream AI」の提供を通じて、紙情報をAIが扱えるデータへ変換し、業務プロセスの変革を同時に実現していく。
■「PaperStream AI」の特長
(1)設定いらずで、多様な帳票を即データ化
「PaperStream AI」は、生成AI技術を活用して帳票の記載内容を解析し、取引先や仕入れ先ごとに異なる請求書などの非定型帳票でも、定義設定の手間なく取引先名や日付、金額などの項目を自動抽出する。事前にOCR項目を定義する必要がないため、専門知識がなくてもすぐに運用を開始でき、帳票フォーマットの種類が多い場合や新しい取引先の帳票が追加された場合でも、導入初期から幅広い帳票をスムーズに構造化データへ変換できる。
(2)PFU独自技術×生成AIにより、認識精度99.99%を実現
「PaperStream AI」は、帳票全体の構造把握と高精度な文字認識を掛け合わせ、生成AIで統合・判断する独自技術により、99.99%の高い認識精度を実現する。
帳票全体の構造や文脈をとらえる解析結果と、PFU独自のOCRエンジンによる文字認識結果という、2つの異なる根拠情報と文書画像を生成AIで突き合わせて解釈・補完することで、項目抽出の確度を高め、最終的な認識結果を確定する。さらに、OCRに適した高品質な画像を生成するRICOH fi Seriesとあわせて使用することで、あらゆる帳票に対して精度の安定性を確保できるほか、実運用の中で蓄積されるユーザーの修正結果を学習・最適化することで、帳票の違いや表記ゆれ、例外的な記載にも対応し、高精度な認識を継続的に維持する。
(3)高速OCR処理と並行して行える確認・修正で、高いトータル作業効率を実現
複数OCRエンジンと生成AIを組み合わせて並列処理を行う独自技術によって、高速なOCR処理が可能である。さらに、一般的なクラウド型AI-OCRサービスのように「OCRの認識が完了するまで待ってから確認する」のではなく、OCRの進行に合わせて確認・修正を同時に行えるため、待ち時間を最小化できる。例えば一定条件下では、約98%の時間短縮が可能である。これにより、処理量が多い場合でもスキャンから出力までのトータル作業時間を短縮する。
(4)運用時の修正内容を学習し、ライセンス共用で全社最適化を実現
「PaperStream AI」は処理枚数に応じたプランを用意しており、全社で1ライセンスを導入し、複数部門で共用する運用にも対応している。例えば、営業部門と経理部門でそれぞれスキャナーや「PaperStream Capture Pro / Capture Pro Premium」を利用している場合、それぞれの業務で行われた修正内容が帳票種ごとに蓄積・学習され、部門をまたいで認識精度の向上に活かされる。学習は自社の運用データをもとに行われるため、他企業の影響を受けない。少量の処理のみを行う部門にも展開しやすく、全社で入力業務の効率化と投資効果の最大化を図ることができる。さらに、ダッシュボード機能により、処理枚数やジョブ別の読取状況、オペレーターごとの処理量などを一目で把握可能である。進捗に応じて業務フローの見直しなど、運用改善をタイムリーに行うことができる。
(5)入力形態がバラバラでも同じフロー・同じ操作で完結
「PaperStream Capture Pro / Capture Pro Premium」と「PaperStream AI」の連携により、スキャンから画像確認、帳票仕分け、OCRまでを1つの流れで実行でき、画面や作業の切り替えを減らして効率良く進められる。
そのため、郵送やFAXで届いた紙だけでなく、メール添付で受け取ったPDFなど入力形態が混在していても同じフローで取り込みからデータ化を行うことができるため、紙とデジタルデータ、どちらのやり取りも発生する現場にも導入しやすく、デジタル活用への移行もスムーズに進められる。

