キヤノンITS セキュリティ運用新サービスを3月提供開始 AI相関分析で速やかなセキュリティ対策

キヤノンITソリューションズ 2025年11月27日発表


 キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、ITインフラサービス「SOLTAGE」の新たなセキュリティ運用サービスとして、「Cato SASEクラウド」を対象とした SOC(Security Operation Center)サービスを2026年3月より提供開始する。

 近年、インターネットに接続されたIT資産に対するネットワークとセキュリティ管理の高度化を目的として、SASE(Secure Access Service Edge)の導入/利用が進んでいる。しかし、SASEの運用には高度な専門知識と即時対応体制が不可欠であり、多くの企業にとって自社のみでの運用は困難である。このような状況のなか、常時異常を監視し、セキュリティログやイベントの適切な管理、脅威検出時の迅速な対処を行うSOCの役割を、外部の専門組織に委託する企業が増加している。

 「Cato SASEクラウド向けSOCサービス」では、「Cato SASEクラウド」による脅威検出およびその対策を顧客に提供し、インシデント発生時には初動対応から恒久対応の立案、提案までを一貫して担う。また、「Cato SASEクラウド」の利用状況を定期的に分析し、セキュリティ観点からのレポートも行う。

● AIを使用した相関分析による対処シナリオの自動提示
 SOCに収集されたログ/発報されたアラートは、AIにより自動的に相関分析され、脅威度と緊急度を評価しインシデントをシナリオ化した上で、対処方法を提示する。

● 初動対応を自動化
 AIによる分析の結果、マルウェア感染などが疑われる端末については、SOCシステムから端末にインストールされているMDRソフトウェアに指示を出し、人手を介さず自動的にネットワークから隔離する。

● 人的リソースに頼らない運用
 従来の人手による分析に依存したSOCとは異なり、AIによる相関分析や自動隔離などの自動化機能を実装することで、SOCの外部委託でネックとなる利用料金の低減を実現した。

 「Cato SASEクラウド向けSOCサービス」の料金は、月額税別30万円〜。